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アメリカ不動産投資におけるESGとは?概要や投資方法を解説

カテゴリ:海外不動産

アメリカ不動産投資におけるESGとは?概要や投資方法を解説

アメリカ不動産の投資を検討されている方で、ESG投資といった言葉を聞いたことはないでしょうか?
最近は不動産投資の分野でもESG投資の考え方が重要視されるようになってきました。
そこで、今回はESG投資の概要やアメリカ不動産市場に与える影響、アメリカ不動産投資におけるESG投資の方法をご紹介していきます。
これからアメリカ不動産投資をおこなう際に、重要な考え方となりますので、ぜひ参考にしてください。


ESG投資とは?メリット・デメリットも解説

ESG投資とは?メリット・デメリットも解説

ESG投資が不動産投資の分野でも重要視されてきていますが、そもそもESGとは何なのか、よく知らないといった方も多いのではないでしょうか。
そこで、まずはESGについて解説していきます。
ESGとは「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」の3つのワードの頭文字を取った言葉です。
「Environment(環境)」は、地球環境や自然生態系などの生存環境に関する問題です。
具体的な「Environment(環境)」の事例は、下記のとおりです。

●気候変動への対応策
●資源・エネルギーの浪費への取り組み
●有害物質やごみの排出への取り組み
●資源の枯渇に対する取り組み
●自然生態系への配慮


次に「Social(社会)」は、人間社会に関する問題です。
具体的な「Social(社会)」の事例は、下記のとおりです。

●人権への配慮
●性別や人種による差別の撤廃
●経済格差に対する取り組み
●労働環境の改善


3つ目の「Governance(企業統治)」は、企業の積極的な情報開示や公平性に関する問題です。
具体的な「Governance(企業統治)」の事例は、下記のとおりです。

●企業による隠ぺいや偽装体質の改善
●企業コンプライアンスの遵守
●業績悪化につながる不祥事の回避
●社外取締役の設置
●不正取引に対する取り組み


この3つを考慮して投資対象を選ぶ投資のことをESG投資といいます。
ESGは世界的に広がっている言葉で、意識の高い企業や人間だけが取り組むことではなく、世界全体として取り組んでいかなければならない問題です。
ESGは投資する際の概念でもありますが、さまざまな分野で重視される概念となっています。

ESG投資のメリットとは

ESG投資のメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。

社会貢献ができる

ESGを考慮した投資おこなうことは、間接的に社会貢献につながっています。
なぜなら、環境問題や人権問題、企業コンプライアンスの遵守に力を入れている企業への投資は、投資活動を通してESG問題に対して貢献しているといった見方もできるからです。

長期資産運用に適している

ESG投資は、年金基金などの大きな資産の長期運用に適しています。
企業の成長性や将来性、財務状況などの情報だけではなく、環境問題や人権問題、不正取引に対する取り組みなどESGの視点からも総合的に投資対象を判断します。
環境・社会・企業統治への配慮を怠らない企業は、クレームや法改正が起きたとしても、ESGの概念をもとにした柔軟な対応ができると考えられています。
社会貢献や長期的な資産形成ができる点はESG投資のメリットといえるでしょう。

ESG投資のデメリットとは

ESG投資のデメリットとは投資対象の見極めに時間がかかることです。
ESG投資では、環境・社会・企業統治に配慮した取り組みをしている企業に投資します。
しかし、一般的な投資での投資先の調査とプラスでESGへの取り組みを調査する必要があるため、その分投資対象の見極めに時間がかかります。

ESGがアメリカ不動産市場に与える影響とは

ESGがアメリカ不動産市場に与える影響とは

ここまでESG投資の概要やメリット・デメリットについて解説してきました。
それでは、環境・社会・企業統治はどのようにアメリカの不動産市場に影響を与えているのでしょうか。
この3つのなかでもとくに影響が大きいのは「環境」の項目なので環境を中心に解説します。
不動産が環境に与える影響は大きく、一説によると世界の二酸化炭素排出量の約40%は不動産から排出されているといわれています。
具体的には、建物を建てるときの建材の製造や加工、輸送などにより大量の二酸化炭素が排出されているのです。
建物を建てた後にも人が住んだり、そこで働いたりするので電気が必要となり、電気を使用し続ける限りは、発電時にも二酸化炭素が発生します。
このような状態が続けば、将来的な資源の枯渇につながり、アメリカ不動産価格の上昇にも発展するおそれがあるでしょう。
そうならないためにも環境負荷に配慮したエネルギー効率の良い設備の導入やソーラーパネルなどを備えた不動産への注目は今後ますます高くなることが予想されます。
また、建物を建設するだけでも大量の二酸化炭素が排出されることから、新築物件を建てることよりも今ある中古物件を活かしていくといった需要が高まっていくのではないでしょうか。
そういった意味では、アメリカ不動産は新築物件よりも中古物件の流通が主とされているので、環境面から見てもESG投資として向いているといえるでしょう。
ESGは意識の高い方だけのものではなく、世界全体に影響を及ぼしています。
投資戦略を練るときに経済合理性の観点から考えても、今後注目しておくべき考え方です。

アメリカ不動産投資で用いるESG投資の方法をご紹介

アメリカ不動産投資で用いるESG投資の方法をご紹介

アメリカ不動産投資におけるESG投資には大きく「選別」「関与」「統合」の3つの投資方法があります。
1つ目の方法は、「選別(スクリーニング)」です。
簡単にいうと、環境や社会に良いものを選択して、倫理的ではないと思われるものやESGの基準をクリアしていない企業は選ばないといった方法です。
アメリカ不動産に置き換えると、環境にも配慮したエネルギー効率の良い設備の導入やソーラーパネルなどを備えた不動産を投資先と選ぶこと。
反対に、環境への配慮がされていないアメリカ不動産への投資は避けることです。
2つ目の方法は、「関与(エンゲージメント)」です。
株式投資では投資先の企業と建設的な対話をおこない、企業の経営を良い方向に導く際に使用します。
アメリカ不動産投資に置き換えると省エネや健康快適性といった観点で改修や運用をすることです。
たとえばアメリカ不動産の省エネ改修やグリーンリースがあります。
グリーンリースとは、不動産オーナーと入居者間でビルの省エネや環境負荷の低減などに関する項目を取り決めて実践することをいい、照明をLED照明に変更するなどがあります。
環境不動産として差別化を図れるので、入居者募集や入居者保持における優位性が上がるではないでしょうか。
3つ目の方法は、「統合(インテグレーション)」です。
アメリカ不動産に投資をする際に、財務諸表以外にあらゆる観点からESGの要素を取り入れていく方法です。
投資なので儲かるか儲からないかでといった指標はもちろん必要ですが、それだけではなくESGの要素を取り入れているといった指標をもとにアメリカ不動産に投資することが大切です。
ESGに配慮してあるアメリカ不動産は近隣競合物件と比べて、地域社会的にも入居者的にも大きなアドバンテージを得る可能性があるといえるでしょう。

まとめ

今回は、アメリカ不動産におけるESG投資の概要や投資方法について解説してきました。
不動産だけでなく企業などあらゆる分野で、ESGへの配慮がされ、ESG投資では、ESGに配慮している企業は中長期的に成長していく可能性が高いと考えられています。
アメリカ不動産においてもESGへの配慮が、物件価値を高める可能性が高いので、これからアメリカ不動産の投資を検討されている方は、ESGを意識した投資をおこなうことをおすすめします。

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